平素は筑紫丘高等学校ラグビー部OB会の活動に対し、多大なるご支援とご協力をいただき、感謝申し上げます。
私は、山浦前会長の退任を受け、平成29年7月29日のOB総会にて会長に選任されました、高校33回の角 博(旧姓:矢ヶ部 博)でございます。創部72年の歴史と伝統のある筑紫丘高校ラグビー部OB会の会長に就任し、その責任と重みをひしひしと感じているところでございます。
平成29年1月に山浦前会長より「諸般の事情により、会長を退任したい。次は若い世代に引き継いでもらいたいので頼む」と会長就任の要請がありました。しかしながら「諸先輩方がたくさんいらっしゃる中まだ54歳の若輩者であり、現役のヘッドコーチとしてチームの強化にまだやり残したことがあるので、山浦会長に続投していただきたい」と再三お願いしておりましたが、様々な諸先輩方より「協力するけん引き受けてほしい」、「長く高校ラグビー部に携わってきたのはお前やけん」とか、また後輩たちからも「先輩がせんとしょうがないんじゃないですか」と大変温かい言葉、励ましの言葉をいただき、家族とも相談し長い時間考えました結果、母校ラグビー部の発展のために恩返しをしようと覚悟を決め、会長を引き受けることを決意した次第であります。
顧みますと私とラグビーの縁は、ラガーメンとして高校で3年間、早稲田大学ラグビー部で4年間、筑紫丘高校ラグビー部のコーチとして26年間、トータルで33年間におよび、そのほとんどが筑紫丘高校ラグビー部とのご縁であります。つまり人生の半分以上を筑紫丘高校ラグビー部にお世話になっていることになり、筑紫丘高校ラグビー部に入部したお陰で現在の私があると言っても過言ではありません。
人生においてもラグビー活動においても、筑紫丘高校ラグビー部が私の原点であります。長年にわたりOB会の繁栄と高校ラグビー部の発展にご尽力いただき、個人的にも大変お世話になりました、故白木先輩や上田元OB会長の足元にもおよびませんが、時代の変化に対応しながら、命尽きるまで筑紫丘高校ラグビー部の発展と繁栄のために頑張っていきたいと考えておりますので、改めましてOBの皆様方のご支援ご協力をお願い申し上げます。
OB会の活動の目的は大きく二つあります。それは
(1)OB会員の交流と親睦
(2)現役への強化支援
であります。
現在800名を超す会員の皆様が全国にいらっしゃいますが、どうしたら縦のつながりをもっと深くしていくことができるか、どうしたら20代から40代の若手OBの皆さんの会員意識・参加意欲を高めていくことができるのか、どうしたらOB会費の納入率が上がり会費収入が増えるのかなど、多くの課題があると思っております。
前回の役員改選におきましても、副会長を2名から3名(26回卒の児玉先輩、30回卒の中田先輩、32回卒の藤先輩)へ、副幹事長を2名(46回卒の青柳君、54回卒の坪田君)新たに選任し、OB会の運営の強化、OB相互の親睦の強化に向け取り組んでいるところでございますが、この課題には腰を据えて時間をかけて取り組んでいきたいと考えております。
また、現役への強化支援の一つとして取り組んできたものにジュニアスクールがあります。グラウンドの使用を認めていただいております筑紫丘高校のご理解とご協力、OBや指導者の方、ご父兄の皆さんのご尽力により、中学生においては全国優勝1回、準優勝1回と輝かしい実績をあげ全国屈指のジュニアスクールに成長しました。ジュニアスクールは、平成7年に開校しましたが、発起人である当時の折井OB会長は「これから高校を強くしていくためには、小中学校を対象としたジュニアスクールをつくってこの筑紫丘高校のグランドで練習し強くなって、たくさんの生徒に筑紫丘高校ラグビー部に入部してもらわんといかん」と、ジュニアスクール開校の目的を口癖のように話されていました。
事実、最初の何年間は、九大ラグビー部に所属しているOB達が筑紫丘学館の場所を借りて、無料でジュニアスクールの中学生に受験勉強の指導をしてくれていました。何人ものジュニアスクールの中学生が、その指導のおかげで筑紫丘高校ラグビー部の門をたたいています。今後とも筑紫丘高校のご理解と、ジュニアスクール開校の趣旨目的を忘れることなく、OB会の活動の大きな柱の一つとして、日本一立派で日本一安全安心なラグビースクールを目指していきたいと思っております。
さらに、現役の強化支援として、スポットコーチ2名(46回の吉上君、55回の石蔵君)とアシスタントコーチ1名(43回の青木君)を招集し、ヘッドコーチの角、川原田コーチ、西野メディカルコーチを含めたコーチ陣6名体制を確立、荒牧部長―中村監督体制を全面的にサポートし、打倒東福岡、そして4回目の花園出場を目指して頑張っているところでございます。
最後になりますが、筑紫丘高校ラグビー部の発展とOB各位のご健勝を祈念いたしまして、会長としてのご挨拶とさせていただきます。
筑紫丘高等学校ラグビー部OB会
会長 角 博
筑紫丘高校ラグビー部OB会は、創部以来故白木秀房先輩をはじめとしたラグビー好き(狂)のOB達が、個人的に指導をしたり応援をする程度のものでありました。
昭和50年(1975年)頃(定かでない)OB会を組織はしたものの目立った活動はありませんでした。しかし昭和54年念願の花園に初出場して以来、その活動も活発化し各OBへの試合日程通知や、合宿への差し入れ、器具の購入など直接、間接的な援助を行うようになりました。
その後、より実効性のあるOB会活動を展開するにはどうしたらよいか議論を重ね、昭和62年会則を制定しすべて会則の元に運営することとなり、現在に至っております。